メカニズムが完全に解明されているわけではありませんが、皮膚のバリア機能が障害されているために、皮膚からアレルギー物質が皮膚の中に入りやすく、これによって炎症を起こしていると考えられています。皮膚のバリアに関する遺伝子の変異やアレルギー体質、に加えて環境が発症に関わります。湿疹があると掻いてしまいます。掻くと症状は悪化します。悪化すると、余計に痒くなります。このような、悪循環も治りにくさと関連している可能性があります。またストレスがかかると、痒みを強く感じたり、我慢が出来なくなったりします。

<日常生活で気をつけることは?>

★保湿、清潔な環境、ストレスをためない生活を。

皮膚のバリア機能を補うために保湿剤を使います。入浴後、体がほかほかしている状態のときに使うのがポイントです。入浴後以外にも、可能であれば頻回に保湿をすると良いでしょう。ハウスダストやダニの死骸などはアレルギーの原因になりますので、部屋を清潔に保つ事も重要です。ストレスも悪化因子になりますので、無理のない規則正しい生活が望ましいです。

<治療>

発疹の出ている場所と、ひどさに応じて、様々な強さのステロイドや免疫抑制剤の軟膏を使い分けます。副作用が出ていないか注意しながら炎症が治まるまでステロイドを続け、改善してきたら保湿剤に変えていきます。繰り返すときは、強い炎症が無くても定期的に薬を塗るプロアクティブ療法も行います。痒みが強い時は内服薬も併用します。これまでの治療で改善が乏しく重症の場合には、生物学的製剤※の適応を考え、投与可能な施設に紹介します。

※ デュピルマブなどの注射の抗体製剤です。

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