湿疹:痒みのある発疹が皮膚に出現する頻度の高い疾患です。

さまざまな皮膚に対する刺激により引き起こされます。湿疹の特徴は、皮膚の赤み、カサつき、水ぶくれ、うみ、かさぶたなどのいろいろな発疹が混ざった発疹で、かゆみを伴います。湿疹のなかには、アトピー性皮膚炎・接触性皮膚炎・手湿疹(主婦湿疹)・乾燥性湿疹・乾皮症・貨幣状湿疹・自己感作性皮膚炎・脂漏性皮膚炎などの疾患が含まれます。

<日常生活で気をつけることは?>

★原因や悪化させる刺激をさける

原因の特定は必ずしも簡単ではありません。原因が分かっても、完全に取り除けるとは限りません。例えば、手にみられる、いわゆる主婦湿疹は家事などが原因ですが、家事をしないわけにもいかないでしょう。一度症状が出てしまうと、本来の原因以外の様々な刺激でも悪化してしまいます。病変部を強く掻いたり、お風呂で強くこすって洗ったりすると悪化します。出来るだけ刺激しないようにして、外用剤や保湿剤などで保護します。

<治療>

起こってしまった過剰な炎症を外用剤で抑えることと、保湿などで皮膚を保護することが治療の基本になります。外用剤はステロイドを中心とした薬剤を副作用に注意しつつ炎症が治まるまで外用します。皮膚のバリア機能が障害されている場合には、保湿剤などの保護を続ける必要があります。痒みが強い場合には抗アレルギー剤を内服して、痒みの軽減をはかります。

手湿疹

手にみられる湿疹で、一般的には利き手にひどくみられます。家事、洗剤、汗、金属など原因は様々です。一度発症すると、様々な刺激で悪化するので、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

<日常生活で気をつけることは?>

★手袋をする

基本的には洗剤類等の刺激物を含め水を極力触らないようにすることが大切です。失われたバリア機能が回復するまでには、月単位の時間がかかります。この間、炊事や洗濯、入浴などによる刺激を極力避けるようにしましょう。水仕事をするときは、薄い木綿の手袋をした上にビニールの手袋をするという二重着用をするのも1つの方法です。就寝時にも、保湿剤等を多めに塗ってから手袋をすると良いでしょう。ゴムやビニール手袋をじかに使うと、かえって湿疹が悪化してしまうことがあるため、注意してください。

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